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2008年10月08日(水) 18時34分

ゼロゼロ物件でのトラブル相次ぐ 新築なのにカギ交換…産経新聞

 敷金・礼金の支払いがなく、貯蓄の少ない若者らに人気の「ゼロゼロ物件」はここ数年で急増。元手がかからず気軽に入居できる一方、退去時に鍵の交換費やペット使用の消毒費などを請求される事例もあり、トラブルも絶えない。

 国民生活センターによると、家賃滞納で法外な違約金を請求される事例のほか、退去時に高額な修繕費などを求められるケースも目立つという。北関東地区の20代の女性は昨年11月、2年半しか住んでいないアパートで、壁や床の修繕費として30万円を請求された。

 敷金・礼金には家賃を滞納した借り主が逃げた場合に備える担保機能がある。ゼロゼロ物件でもリスクを回避するため、別の名目で徴収するとされる。

 これまでだれも住んでいない新築マンションを借りた男性が入居時に「鍵交換費用」を請求された上、保証金35万円を支払わされた事例や、ペット飼育が許可されている物件なのに退去時に高額の消毒費を請求された事例があったという。

 国民生活センターは「別名目の徴収は契約書に明記されているケースもあるので、よく読んでから納得して契約してほしい」と呼びかけている。

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