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2008年10月07日(火) 00時29分

オヤジ版「ポパイ」年内めど創刊 雑誌不況に挑戦産経新聞

 人気の若者向け雑誌「POPEYE(ポパイ)」を発行する大手出版社、マガジンハウスが、40〜50代向けのポパイを12月上旬をめどに創刊することが6日、分かった。その名も「POPEYE OilyBoy(ポパイ・オイリーボーイ)」(A4変型判)。ポパイで青春時代を楽しんだ世代を大人ではなく「大きな少年」ととらえ、ひと味違ったファッションや音楽、グルメなどさまざまな情報を提供する。

 同社によると、新雑誌名には、日本で初めてジーンズをはいた男といわれるおしゃれで破天荒な実業家、白洲次郎氏の英国留学中のニックネームを借用した。大好きな車の整備のため、いつも衣服がオイルまみれになっていたことに由来している。ポパイ初代編集長の木滑良久(きなめり・よしひさ)氏が名付けた。

 新雑誌のコンセプトは「みんな『大きな少年』になった」。創刊の昭和51年から32年たち、創刊当時15歳だった読者は現在47歳。立派な大人だが、同誌では「大人というのは社会が分類している年齢区分」と一喝。「男は大人になるのではなく、大きな少年になる」と位置づける。

 創刊から100号までを手がけた名物編集者たちが中心となって手がける。「『あれも入れよう、これもやろう』と気負いに満ち、興奮があふれていた」という当時の編集部。「自分たちが面白いと思い、読みたい雑誌をつくりたい」(同社)。創刊の理由はそこにある。

 インターネットの普及で活字媒体は苦境に立たされる中、同社では「活字文化本来の使命を取り戻し、雑誌メディアの新たな可能性を追求する。対象読者は活字に対する信頼と活字の美しさを知っている。また高潔なる編集姿勢を堅持する」と自信を見せている。

 人気雑誌の廃刊が相次ぐ中、往年の読者のハートを再びつかめるかが注目される。発行部数は5万部の予定。予価980円。(岡田敏一)

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