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2008年10月07日(火) 09時34分

少子化の原因と不安点は?Business Media 誠

 日本の出生率(1人の女性が一生の間に生む子どもの数)は1971年の2.16から、2006年には約4割減の1.32。少子化は人口減少の原因となるが、どのようなことに不安を感じている人が多いのだろうか。

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 「税金・医療費などの負担が増加する」(64.9%)や「年金の支払い額が増加する」(56.0%)、「労働人口の減少により、経済が停滞する」(49.2%)などに不安を感じている人が多いことが、マイボイスコムの調べで分かった。また少子化の原因は「晩婚化・非婚化」(56.5%)、「女性の働き方・ライフスタイルの変化」(56.4%)、「経済的な余裕がない」(55.2%)といった回答が目立った。

 インターネットによる調査で、1万5495人(男性46%、女性54%)が回答した。年代別で見ると、10代が1%、20代が15%、30代が36%、40代が29%、50代以上が19%で、子どもがいる人は53.4%。調査期間は9月1日から9月5日まで。

●「結婚する、しないは個人の自由」「子育ては夫婦が協力すべき」が7割強

 少子化対策として、政府や企業はどのようなことを積極的に推し進めればいいと思っているのだろうか。「保育施設の整備・拡充」(52.2%)や「子どもがいる家庭に対する税の減免措置の拡充」(50.6%)、「女性が出産後も働き続けることができる職場環境の整備」(48.9%)、「児童手当の拡充」(48.4%)など、働く環境やお金にまつわる内容が多かった。

 結婚・家族・子どもに関する考え方について聞いたところ、「結婚する、しないは個人の自由である」と答えた人は79.0%、以下「子育ては夫婦が協力して役割を担うべきである」(74.5%)、「子どもを持つ、持たないは個人の自由である」(63.7%)、「子どものためには、親がある程度犠牲になるのは仕方ない」(54.1%)と続いた。一方で「男性の育児休暇・短時間勤務の環境が整えば、出生率は上がる」は25.7%、「結婚すると、経済的な安定が得られる」と答えたのは9.8%にとどまった。

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