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2008年10月07日(火) 00時43分

スリランカで武装組織メンバーが自爆、元参謀長ら29人死亡読売新聞

 【ニューデリー=永田和男】スリランカ国防省によると、同国北部アヌラダプラ市内の野党「統一国民党」事務所に6日、武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」メンバーが潜入して自爆、同党幹部のペレラ元陸軍参謀長ら少なくとも29人が死亡し、90人以上が負傷した。

 LTTE支配地域の「首都」キリノチが、国軍の攻勢で陥落寸前とされる中、テロによる報復激化の懸念が高まっており、情勢は緊迫の度を増している。

 ペレラ氏は1990年代、国軍幹部としてLTTEの闘争拠点だった北部ジャフナ制圧作戦に関与した。退役後に政界入りし、対LTTE強硬派とみられていた。

 アヌラダプラでは4日、国軍トップのフォンセカ司令官が「軍はキリノチまで2キロに迫っている」と演説し、制圧間近との見通しを示したばかり。キリノチは95年のジャフナ陥落後、LTTEが行政機能を移した。制圧されれば、LTTEには政治的、心理的に打撃となる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081007-00000002-yom-int