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2008年10月05日(日) 08時03分

さらば 縁の下の力持ち 西武鉄道 埼玉産経新聞

 西武鉄道の「E31形」電気機関車の4両が交換部品の調達が困難になったため、今年度内に引退する。小さな車体で長編成の貨車を引く姿が熱心な鉄道ファンの注目を集めた車両。横瀬車両基地(埼玉県横瀬町)で5日に開かれる「西武トレインフェスティバル」で展示される。

 「E31形」は昭和61年から62年にかけて4両製造。自ら走行できない新造車両の牽引(けんいん)やレールに敷く砕石の運搬などで活躍した。西武鉄道は平成8年まで、私鉄では唯一本格的な貨物輸送を行い、多くの電気機関車を所有していたが「E31形」4両が最後の現役車両だった。

 機関士の池袋線乗務所の大舘二郎指導係長(55)は「夜間の作業が多く、一般の人が目にする機会が少なく華々しさはないが縁の下の力持ち。寂しいけれど裏方の仕事をご苦労さまとねぎらいたい」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081005-00000040-san-soci