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2008年10月05日(日) 23時12分

韓国女優の自殺、ネット中傷苦か…書き込み規制も検討読売新聞

 【ソウル=前田泰広】人気女優の崔真実(チェジンシル)さん(39)の自殺が、韓国社会に衝撃を与えている。

 崔さんは、インターネットで広まった金銭問題のうわさを苦にしていたとされ、政府と与党ハンナラ党は、悪質な書き込みを規制する法律制定の検討を始めた。

 崔さんは2日朝、自宅浴室で首をつって死亡した状態で発見された。警察当局は自殺したとみている。

 崔さんを巡っては、インターネットの書き込みを通じて、「高利貸し業に関与し、9月に自殺した男性タレントに多額の金を貸し付けていた」とのうわさが広まっていた。警察の調べでは、崔さんは家族や仕事仲間にうわさを否定し、「なぜ私が高利貸し業者にならなければならないの」とこぼしていたという。

 韓国芸能界では2007年1月に女性歌手、同年2月に女性タレントが相次いで自殺。2人とも、インターネットを通じて広がった整形手術を巡るうわさや演技力不足を指摘する中傷に悩まされていたとされる。

 政府とハンナラ党は、崔さんの自殺を契機に「サイバー侮辱罪」を盛り込んだ新法制定や、利用者の実名確認を強化するための法律改正の検討を始めた。悪質な書き込みをネット上から排除するためだという。これに対し、野党・民主党は「表現の自由に足かせをはめる」として、規制強化に警戒感を示している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081005-00000037-yom-int