2008年10月05日(日) 22時24分

欧州首脳会議、金融危機への財政出動見送り（読売新聞）

　【ロンドン＝是枝智】金融危機への対応策を話し合うため、パリで開かれていた英独仏伊の欧州主要４か国の首脳会議は４日夜、金融機関が破綻(はたん)した際の預金保護を定めた預金保険制度の見直しなどを盛り込んだ声明を発表し、閉幕した。

　金融グループの監督を強化するため、新たな機関も設ける。ただ、焦点だった具体的な財政支援策は盛り込まれず、金融システムの安定化に向けた即効性のある対策は打ち出せなかった。

　首脳会議は、銀行の貸し渋りに直面する中小企業を支援するため、域内の政策金融機関である欧州投資銀行を通じて、３００億ユーロ（約４兆３５００億円）の低利融資を早急に実施することを決めた。

　さらに、金融危機に対処するため、主要８か国による首脳会議をできるだけ早く開催するよう求めた。会議には、中国やインドにも参加を呼びかける。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081005-00000034-yom-bus_all