2008年10月05日(日) 21時33分

【個室ビデオ店火災】献花台は供え物絶えず（産経新聞）

　事件現場近くに設けられた献花台の周辺は５日も、花や飲み物などを供える人の姿が絶えなかった。

　犠牲者の介護ヘルパー、舞野学さん（４９）の高校時代の同級生で、所属していたラグビー部のマネジャーだった大阪府八尾市の主婦（４９）は「チームのムードメーカーだった。葬儀に参列できなかったので、せめて献花だけでも」と涙声で語った。

　岸和田市の俳優、青木孝仁さん（３６）に結婚式の２次会の司会をしてもらったという吹田市の男性調理師（５４）は「とてもさわやかな人で誰からも好かれる人だった」。４月に青木さんと同じ舞台に出演した大阪市中央区のシャンソン歌手の女性（５５）は「前向きな人で映画にも出演するはずだった。これからというときに…」とハンカチで目頭を押さえた。

　現場のビル所有者（７４）も献花に訪れ、「亡くなった方々に心を込めてお参りしたいと思った」と語り、報道陣からビルの防火対策について問われると、「店（たな）子（こ）に任せており、自分がいえる立場にない」と話した。

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