記事登録
2008年10月05日(日) 20時10分

アスベスト訴訟原告ら「一刻も早く責任認めるべき」産経新聞

 アスベスト(石綿)被害での国の責任について考えるシンポジウム(大阪じん肺アスベスト弁護団など主催)が5日、大阪市内で開かれた。国家賠償請求訴訟を起こしている大阪や首都圏の原告ら約150人が参加し、「国は一刻も早く責任を認めて被害者救済を図るべきだ」などと訴えた。

 アスベスト被害の国賠訴訟をめぐっては、「国が被害を認識しながら必要な対策をせず、適切な法整備を怠った」として、肺がんや中皮腫などの患者と遺族約140人が大阪や東京など4地裁で係争中。

 シンポジウムで、首都圏訴訟の原告、石山運蔵さんは「すでに亡くなった人も多く、その無念さを晴らすためにも裁判をたたかい抜きたい」と話した。

 また大阪訴訟弁護団の鎌田幸夫事務局長らは、各地の原告・弁護団が一致団結することの重要性を強調。「弁護士の立証より、裁判官を引きつける原告の力が大切」と呼びかけた。

【関連記事】
アスベスト吸引 どうすれば?…環境省が保健指導手引作成へ
アスベスト渦で亡くなった音楽家のコンサート、来月大阪で
公園など全国1128施設でアスベスト使用 環境省調査
阪神大震災で中皮腫か 解体作業に従事した芦屋市の男性
アスベスト禍「クボタショックから3年」 兵庫・尼崎

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081005-00000536-san-soci