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2008年10月05日(日) 19時55分

<大相撲>立ち合いめぐり「命令」と不満も…力士会の会合毎日新聞

 大相撲秋場所で「待った」が増えて混乱した立ち合いをめぐり、十両以上の力士の親ぼく組織である力士会が5日、東京・両国国技館で会合を開いた。審判部の親方や行司を招いて説明を受けたが、中には「上からの命令にすぎない」と不満を述べる力士もいた。

 武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)が、秋場所前日(9月13日)に「両手を土俵につかなければ、成立とみなさない」と指示した立ち合い。しかし、会合では力士からは「審判によって基準があいまい」「手をついていないのに成立してしまい相撲に集中できなかった」などの意見が出た。また、秋場所で度々仕切り直しを命じられた幕内力士が質問に立つと、ある親方が「理事長が言っているんだから従えばいいんだ」と一喝され、場内が静まり返ったという。

 力士会会長の朝青龍は「お客さんにいい相撲を見せることが第一。直して行こうという話になった」。千代大海も「九州場所では待ったが減るでしょう」と話したが、「これでは意見交換にならない。支度部屋に紙を張っているのと一緒で一方的」とむくれる力士もいた。【上鵜瀬浄】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081005-00000042-mai-spo