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2008年10月05日(日) 19時39分

乳牛用飼料にメラミン混入…中国農業省、3業者を告発読売新聞

 【北京=杉山祐之】新華社電などによると、中国農業省当局者は4日、有害物質メラミンを混ぜた乳牛用飼料を生産していた3業者を警察に告発したと明らかにした。

 たんぱく質含有量を多く見せかけるためのメラミン混入が、中国の乳製品関連業界で広く行われてきたことを示すものだ。

 メラミンによる牛乳汚染が発覚したのを受け、同省は今月2日までに、飼料やその添加物を製造する企業、乳牛飼育者など計8万7816業者を検査。メラミン混入で告発された3業者以外にも、違法行為が見つかった151業者が摘発された。

 中国では昨年、ペットフード原料の製造企業が小麦グルテンにメラミンを混ぜ、その結果、米国などで犬や猫が次々に死んだ。この事件は、中国製品の安全性に対する国際社会の信頼が揺らぐ大きなきっかけとなり、中国政府は2社を営業停止処分にしていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081005-00000024-yom-int