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2008年10月04日(土) 23時16分

<個室ビデオ店放火>「自殺するつもり」…接見で動機語る毎日新聞

 大阪市浪速区の個室ビデオ店で15人が死亡、10人が負傷した放火事件で、殺人などの疑いで逮捕された東大阪市加納7、無職、小川和弘容疑者(46)の国選弁護人、岡本栄市弁護士が4日夜、「1人で自殺するつもりだった」という動機など、小川容疑者が接見で語った内容を報道陣に説明した。これまで少なくとも2度の自殺を図ったことや、約15年前の離婚が、その後のすさんだ暮らしにつながったことが明らかになった。

 小川容疑者は、放火の動機と当時の行動について「自分としては1人で死ぬつもりだった。でも、煙で苦しくて、我慢できなくなり部屋から出てしまった」と明かした。火の燃え方は「予想外だった」と言い、25人が死傷する大惨事になったことについては「思ってもみなかった。ビデオ店を出て、救急車や消防車を見た時、えらいことになったと思った」と振り返った。

 また、岡本弁護士は、小川容疑者の左手首上部に、2本の切り傷の跡があるのを確認した。リストカットの傷という。【村松洋】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081004-00000111-mai-soci