記事登録
2008年10月03日(金) 09時33分

東映大学が開校へ 1期生に鶴瓶長男デイリースポーツ

 映画会社・東映が、次代の名優を育成するための通称・東映大学を“開校”することが2日、分かった。特定の俳優を東映アカデミーでレッスンさせ、同社作品に優先的に出演させる“特待生制度”を設けるもので、この日、都内で行われた09年度ラインアップ発表会で東映の岡田裕介社長が発表した。一期生に選ばれたのは、落語家・笑福亭鶴瓶(56)の長男・駿河太郎(30)ら2世タレント3人。岡田社長も「東映大学略して東大ですから」と話し“演技の最高学府”で同社の顔を育て上げていく。
  ◇  ◇
 東映が“東映大学”を立ち上げ、会社をあげて名優の卵をバックアップしていく。
 1970年代に俳優としても活躍した岡田社長は「今は映画を見ても、どの会社(製作なのか)という違いが分かりにくい。(今回の試みで)東映を特徴づけていきたい」と意図を説明した。かつては東映ニューフェースと題し、50年代に高倉健や梅宮辰夫ら大スターを輩出してきたが、今回の狙いは「バイプレーヤーを育てていく」こと。
 選ばれた“生徒”は、今後の東映作品に優先的に出演。長年培われてきた伝統をたたき込まれ、名わき役として実践を積むなど、同社作品の“顔”としての活躍が期待される。そのため、名脇役として知られる俳優・石橋蓮司(67)が“講師役”となり、生徒の相談、アドバイスなどを行っていくという。
 今回、オーディションで200人の中から選ばれた“一期生”は、わき役以上のスターとしての素質十分な個性派ぞろい。笑福亭鶴瓶の長男・駿河太郎をはじめ、小津作品の常連として知られる名優・故笠智衆の孫・笠兼三(34)、大和田伸也&五大路子夫婦の長男・大和田悠太(27)の3人が新たな歴史の担い手となる。サラブレッドの名が並んだが、岡田社長は「自民党をマネたわけじゃないですよ。演技を見て決めたんです」と実力にも太鼓判を押した。
 笠が「駆け出しというには年を食っていますが、いい映画を作っていきたい」と決意を語るなど、3人とも気合十分。今度も不定期にオーディションを行っていく予定で、東映を代表する名優が誕生する日も遠くない!?
 また、この日は行定勲監督(40)の最新作「今度は愛妻家」の製作も発表された。

【関連記事】
シネマ記事バックナンバー

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081003-00000005-dal-ent