記事登録
2008年10月03日(金) 12時15分

大船のランドマーク「鎌倉三越」、来年3月に閉店へ湘南経済新聞

 大船のランドマークとして親しまれてきた鎌倉三越(鎌倉市大船6、TEL 0467-46-2101)が、2009年3月1日で営業を終了する。

 鎌倉三越は、1974年に三越の経営による家具専門店「ファニチャーセンター」として営業を開始した。1981年には「大船三越エレガンス」と名称を変え、百貨店として生まれ変わった。利用客のニーズに応え、家具だけでなく、衣料品や食料品も扱うようになる。現在は、年配の顧客が多いことから、高齢者向けのメンズ・レディスファッション、ファッショングッズの売り場がほとんどを占めているが、家具専門店としてスタートした歴史を感じさせるように、家具やリビング用品の売り場も存在感を放っている。

 同地は、かつて松竹大船撮影所があった場所として知られる。同撮影所は、1936年〜2000年の64年間、「男はつらいよ」シリーズなどのヒット作を生み出してきた。1995年には、同撮影所の敷地内にテーマパーク「鎌倉シネマワールド」がオープン。3年後に同テーマパークが閉鎖され、その2年後に撮影所自体が閉所となるまで、鎌倉・大船を「映画の街」として印象付けた。

 長年、大船に住んでいるという男性は「撮影所がなくなった跡地に大学ができ、大船の雰囲気がとても変わった。三越にはよく買い物に来ていたので、非常に残念。寂しくなる」と話す。

 営業時間は10時〜19時。鎌倉三越を経営する三越伊勢丹ホールディングスは、来年3月の営業終了後にお客様相談窓口を設け、アフターサービスに務めるという。

【関連記事】
三越伊勢丹ホールディングス

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081003-00000000-hsk_sn-l14