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2008年10月03日(金) 16時59分

「介護は恩返し」長門裕之、南田洋子の認知症涙で語る夕刊フジ

 俳優の長門裕之(74)が、結婚47年を迎えた妻、南田洋子(75)の認知症について語り始めた。きょう3日、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演、介護について涙ながらに打ち明けている。

 長門によると、3年前から南田に物忘れの症状が出始めたという。「洋子がすべてを忘れていく中で、2人きりの生活を楽しく過ごし、最後に『楽しかった』と思わせて2人で(人生を)まっとうしたい」。振り絞るように告白する長門に、南田と同じ年の黒柳徹子も、もらい泣き。

 長門は介護がしやすいように、と長年住んだ豪邸を売り、暮らしやすいマンションに引っ越したといい、「洋子への恩返し。男として夫として充足感がある」と振り返っている。

 南田の認知症については2月に「週刊女性」で、南田の記憶が薄れていき、深夜に徘徊することや、排せつ物の世話を長門が引き受けていることを告白。9月14日放送のフジテレビ系「ボクらの時代」でも弟の津川雅彦(68)、めいの真由子(34)と3人で出演。長門は「妻に何もしてこなかったが、今は、介護が必要となった妻の世話ができてよかったと感じている」と話している。

 介護費用の捻出も大変だ。長門は、18日公開の映画「夢のまにまに」に主演、津川が監督した「次郎長三国志」にも出演するなど俳優活動に再び力を注ぐ。演技力に定評があるベテラン俳優とはいえ、津川の後押しが頼みの綱だ。

 芸能界きってのおしどり夫婦といわれた長門と南田は1961年に結婚。南田は長門の父(俳優の沢村国太郎さん)の介護を15年近く続け98年には当時を振り返った著書も出していた。その南田を長門が介護するとは、なんという運命の巡り合わせか。

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