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2008年10月03日(金) 19時46分

<JR福知山線脱線>25歳男性が自殺 負傷から3年半毎日新聞

 乗客106人が死亡し、562人が負傷した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故(05年4月)で、4両目で負傷した同県宝塚市の男性(25)が自宅で2日に自殺していたことが分かった。JR西日本によると、事故の負傷者の自殺が確認されたのは初めて。06年10月には事故で犠牲になった男性と同居していた女性が自殺している。

 関係者によると男性は大学4年生の時、通学途中で事故に遭い首をねんざするなどのけがをした。事故の2カ月ほど後から精神的に不安定になり、通院を続けていた。JR西日本は治療費負担やヘルパー派遣などの支援をしていた。

 男性の家族と面識がある負傷者の一人は「事故から3年以上がたち、世間からは『元気になって当然』と思われがちだが、まだ心も体も傷ついたままの人は大勢いる」と話している。【生野由佳、山田奈緒】

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