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2008年10月03日(金) 22時21分

<火災>ウラン燃料工場で装置の一部焼く 茨城・東海村毎日新聞

 3日午後1時35分ごろ茨城県東海村舟石川の原発用燃料製造会社「三菱原子燃料」で、ウラン燃料の製造工場にある金属切断装置から出火、装置の一部を焼いた。近くにいた作業員が消火器で消し止め、村消防本部が約50分後に鎮火を確認。放射線管理区域内だが、放射能漏れやけが人はなかった。消防本部への通報が出火の約30分後だったことから、県は同社に非常時の通報体制の再確認を指導した。

 県と同社によると、出火した装置は燃料棒溶接室内にあり、ペレット状にしたウラン燃料を詰め込むジルコニウム合金製の管(長さ3.8メートル、直径9.5ミリ)の端を切断、研磨する作業をしていた。何らかの原因で切り粉に着火し、管の切り口を覆うステンレス製のカバー(縦40センチ、横18センチ、高さ30センチ)内部の配線などに燃え移ったらしい。この装置ではウランペレットを取り扱っていなかったが、室内の鉄製容器に密封されたペレットがあった。

 同社は消防への通報の遅れについて、職員のミスが理由だと説明しており「大きな問題で、深くおわび申し上げます」と謝罪した。【八田浩輔】

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