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2008年10月02日(木) 17時03分

デマで精神的苦痛、チェ・ジンシルさん死を前に訴えYONHAP NEWS

【ソウル2日聯合】韓国女優のチェ・ジンシルさんが死亡した事件に関連し、ソウル・瑞草警察署は2日の会見で、チェさんが死亡直前に自身をめぐる「金貸し」のうわさによる精神的な苦痛を家族に吐露していたと明らかにした。
チェさんは1日午後、マネージャーと一緒に焼酎を3本ほど飲み、酔った状態で2日午前零時ごろ帰宅。寝室で母親に対し「世の中の人が恨めしい。金貸しだの何だの、わたしとは関係がないことでどうしてわたしを苦しめるの」と苦しさを吐き出したという。悩みを打ち明けて泣いた後、チェさんは母親に休むよう言い、寝室付きの浴室に入り鍵をかけた。母親は午前4時ごろまで何の気配もないことに不安を覚え、同6時ごろ業者を呼び鍵を開けたところ、チェさんが死んでいるのを見つけた。警察は死亡時間を同日午前0時30分から午前6時の間と推定している。

 他殺と考えられる状況はまったく見つからなかったこと、午前0時42分と45分ごろに親しいメーキャップ担当者に携帯電話で「子どもたちを頼む」「ごめんなさい」という内容のショートメッセージを残していたことから、警察では自殺と結論付けた。また、検死でも医師の所見は自殺だったという。

 警察によると、チェさんの母親は、チェさんが5年前に離婚してから若干のうつ病傾向が見られ、「寂しい」「つらい」などの言葉を口にしていたと話している。そのころから神経安定剤を少しずつ服用していたが、最近になり服用量が増えたという証言も得ている。チェさんは日本プロ野球・巨人で投手として活躍したチョ・ソンミンさんと2000年に結婚し、2人の子を設けたが離婚。知人の話でも、チェさんは離婚後に子どもの養育問題や仕事上で悩みが多く、日ごろから死にたいともらしていたという。

 警察は引き続き、金貸しのうわさが自殺の動機になったか調べる方針だ。寝室から発見されたメモには自殺をほのめかす内容が一部確認されたものの、うわさとの関連性はなかった。

 チェさんは「借名で金貸し業を営んでおり、先ほど死亡した俳優のアン・ジェファンさんに25億ウォン(約2億1600万円)を貸した」といううわさのために精神的な苦痛を訴えており、先月22日には瑞草警察署に足を運び、うわさを流した人物を処罰するよう求めている。警察はこのほど、最初にうわさを流したと推定される証券会社の社員と、この社員にうわさの内容を電子メールで送った人物を在宅のまま起訴した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081002-00000040-yonh-ent