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2008年10月02日(木) 21時43分

<母子家庭>9割が半年で生活苦増す…あしなが育英会調査毎日新聞

 父親を亡くした母子家庭の母親の4人に1人がこの半年間に3万円以上月給が減り、9割が「生活が苦しくなっている」と感じていることが、遺児を支援する「あしなが育英会」(東京都千代田区)などの調査で分かった。同会は5日、政府に教育支援を求める要望書を提出する。

 同会は9月、奨学金を受給する高校生の遺児の母親にアンケートを郵送、617人から回答を得た。2月にも同様のアンケートを行ったが、物価高や景気後退の影響を調べるため再度実施した。

 それによると、母親の半数強がパートや派遣などの非正規雇用で、7割近くが給与カットやリストラの影響を受けたという。経済状態が子の進学に影響しているという回答は4割あり、病気にかかったり悪化したのに治療を受けていないとの回答も4.2%あった。同会は「母親と遺児は、生活苦、収入減、仕事への悪影響、遺児の進学への影響、体調悪化という五重苦に追い込まれている」と指摘する。【石原聖】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081002-00000125-mai-soci