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2008年10月01日(水) 18時32分

HP、2万円台の独自Linux搭載/XP Embedded搭載シンクライアント端末マイコミジャーナル

日本ヒューレット・パッカードは1日、Linuxベースの同社独自OS「HP ThinPro」を搭載したエントリーモデル「HP t5545 Thin Client」、およびWindows XP Embeddedを搭載したスタンダードモデル「HP t5630 Thin Client」の2種類のシンクライアント端末を発表した。価格はそれぞれ2万9,400円、4万8,300円。出荷はそれぞれ10月上旬、11月上旬より開始される。

今回発表された2製品はいずれも、プロセッサにVIA Eden 1GHz、チップセットにVIA Chrome9 HC3グラフィックスを内蔵するVIA VX800を搭載し、低消費電力ながらも高速なパフォーマンスを実現。グラフィックス出力端子としてDVI-DとDsub 15pinの2種類を備え、2画面同時出力に対応する。また、シリアル/パラレル、6ポートのUSBといった豊富なインタフェースを備え、USBポートのうち2ポートはユーザのみアクセス可能な「セキュアUSBコンパートメント」に収納されており、無線LANモジュールやUSBメモリなどを安全に利用できる。さらに、傷がつきにくい「DuraFinish」加工を筐体の表面処理に採用し、長期間新品のような美しい外観を保てる。

○「HP t5545 Thin Client」

HP ThinProをOSとして搭載したHP t5545 Thin Clientは、ネットワーク越しのモジュラーアップデートに対応するなど優れた管理機能が特徴だ。従来モデルとなる「HP t5135 Thin Client」では非搭載だったターミナルエミュレータ「TeemTalk」を新たに搭載したほか、ブラウザにFirefox 3を採用。RDP、ICAプロトコル、Windows、Citrix、メインフレーム、UNIXの各サーバやWebアプリケーションなどに幅広く対応する。また、利用するアプリケーションや各種設定をあらかじめ定めておけるため、不特定多数のユーザが使用する特定用途向けのKiosk端末としても利用できる。

仕様は、CPUがVIA Eden 1GHz、チップセットがVIA VX800、メモリが512MB DDR2 SODIMM。グラフィックス機能はチップセット内蔵のVIA Chrome9 HC3を利用する。その他の機能はギガビットLAN、USB 2.0など。OSはHP ThinPro。本体サイズは52.07(W)×215.90(D)×209.55(H)mm(スタンドなし)、重量は約1.54kg(スタンドあり)。

○「HP t5630 Thin Client」

HP t5630 Thin Clientは、Windows XPと共通の操作性を備え、XP対応アプリケーションの多くが動作するWindows XP EmbeddedをOSに採用し、スタンドアローンPCとしても幅広く利用できるシンクライアント端末。転送データを170:1の高圧縮率でエンコードする「HP Remote Graphicsソフトウェア(HP RGS)」に対応し、大容量データの高速転送を実現している。

仕様は、CPUがVIA Eden 1GHz、チップセットがVIA VX800、メモリが1GB DDR2 SODIMM。グラフィックス機能はチップセット内蔵のVIA Chrome9 HC3を利用する。その他の機能はギガビットLAN、USB 2.0など。OSはWindows XP Embedded SP2。本体サイズは52.07(W)×215.90(D)×209.55(H)mm(スタンドなし)、重量は約1.54kg(スタンドあり)。

(富永ジュン)

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[マイコミジャーナル]

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