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2008年10月01日(水) 08時57分

DJ-ナスダック、グーグルの30日終値を調整ダウ・ジョーンズ

サンフランシスコ(ダウ・ジョーンズ)米ナスダック・ストック・マーケットを運営するナスダックOMXグループ(Nasdaq:NDAQ)は30日、425.29ドル以上、400.52ドル以下の価格で、この日の米東部時間午後3時57分から4時2分の間に執行されたグーグル(Nasdaq:GOOG)株の取引をすべて取り消したと発表した。取り消された取引は、別のマーケットセンターからナスダックに送られた「誤った注文」が引き起こしたものだったという。

ナスダックはまた、グーグル株の30日終値を400.52ドルに調整するとした。グーグル株は、同日の取引終了間際の2分間で16%強下落していた。

広報担当者は、ナスダックがこの件について引き続き調査していく、とコメントした。

ナスダックは「市場参加者は、誤った取引がなかったか自身の取引を見直し、調整を要請する必要がある」と述べた。

グーグルはコメントを出していない。

ファクトセット・リサーチによると、問題の取引について調査が行われる前、グーグル株は前日比16%安の320.52ドルと、ほぼ2年ぶりの安値で取引を終えた。引けにかけて16%強、値を下げた。その後の時間外取引では大幅に値を戻し、415ドルで取引されている。

ここ数週間、世界的な景気鈍化を背景にオンライン広告市場の安定性が懸念されるなか、グーグルの株価には圧力がかかっていた。だが、30日については、今回の急落につながったようなファンダメンタルズ要因は見当たらない。

ファクトセットによると、取引終了までの2分間で、グーグル株を1株当たり1セントで売買した取引が、少なくとも7件あったという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081001-00000015-dwj-biz