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2008年10月01日(水) 13時13分

濃煙と熱気、30センチ先見えず=「これほどの現場初めて」−大阪ビル火災時事通信

 立ち込める濃煙と熱気−。大阪の個室ビデオ店火災で、救助活動の指揮を執った大阪市消防局の木村雅之警備方面隊長は「こんなに死者が出た現場は初めて。狭い店内に充満した煙で、逃げる暇もなかったのではないか」と厳しい表情で話した。
 木村隊長や同消防局によると、消防隊が到着した際、入り口からは煙がもうもうと噴き上がり、路上に男性が倒れていた。
 隊員数人が店内に入ったが、立ち込めた煙で30センチ先も見えない状況。あまりの熱に出火場所とみられる店内奥へはすぐに近づけず、いったん撤退を余議なくされたという。救助されたのは入り口寄りの個室の利用客だった。 

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