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2008年10月01日(水) 12時07分

【個室ビデオ店火災】白い煙、血まみれの男性…周辺は騒然産経新聞

 出火直後、現場となった雑居ビル周辺は消防車のサイレンが鳴り響く中、消防隊員による懸命の救出活動が繰り広げられ、一時騒然となった。

【個室ビデオ店火災】爆発音聞こえた? 病院搬送の負傷者が証言

 「白い煙が店の2カ所の出入り口からすごい勢いで吹き出しているのが見えた」。当時、近くのビルでスプリンクラーの改修作業をしていたという石村忍さん(32)=京都市伏見区=は、出火直後の様子をこう振り返る。

 石村さんによると、ビルから火が上がったような様子はなかったが、周辺にはこげ臭いにおいが充満。ビル前の路上には、顔がすすけた男性2人がぐったり倒れ込んでいた。

 火元の個室ビデオ店からは顔が血まみれの男性が続々と運び出されたが、最後に出てきた男性は目立った外傷がなかったにもかかわらず、救急車に乗せられた後も消防隊員が懸命に心臓マッサージを続けていたという。

 約1週間前に同店を訪れたという大阪府八尾市の飲食店員の男性(22)は「もし自分がこの状況で店内にいたら、きっと助からなかったと思う。そう考えると胸が苦しい」と複雑な表情をみせた。

 鎮火後、周辺には警察と消防の規制線が張られ、出勤途中の会社員らが遠巻きに眺める姿もみられた。大阪市平野区の男性会社員(46)は「毎朝近くを通っているが、まさかこんな大惨事が起きるなんて」と驚いた様子だった。

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