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2008年10月01日(水) 08時53分

ドコモのスマートフォン「個人ユーザープランも積極的に」──ドコモロゴ入りHTC Touchシリーズ公開+D Mobile

 NTTドコモはCEATEC JAPAN 2008で、先日発表されたRIM製端末「BlackBerry Bold」とBlackBerry 8707h、HTCがドコモとソフトバンクモバイル向けにも提供すると発表したスマートフォン「Touch Pro」「Touch Diamond」(ドコモ版の名称は未定)を展示。発売前のBlackBerry BoldとHTC Touchシリーズ2機種はクリアケースに収められ、会場では触れられなかったのは残念なところだが、ブース前は多くの来場者が列をなし、その注目度の高さがかいま見られた。

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 BlackBerry Boldは、2.7インチのハーフVGA(480×320ピクセル)ディスプレイを備え、無線LANやBluetooth、QWERTYキーボード、トラックボール、200万画素カメラなどを備える高機能機種。GSMと下り最大3.6Mbpsで通信できるHSDPAのほか、ドコモの800MHz帯FOMAプラスエリアにも対応し、日本市場向けにカスタマイズされているのもポイントが高い。

 Touch Proは、KDDIからも「E30HT」という型番で登場、Touch Diamondはイー・モバイルから(おそらくドコモより)一足先の10月10日に発売される。HTCはドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルと国内携帯4キャリアすべてにスマートフォンを供給することになった、最も勢いが感じられる海外メーカーだ。

 先日行われたBlackBerry Bold発表会でドコモの山田隆持社長は「できるだけ早い時期にiモードメールを取得しに行く機能を載せる。端末へのプッシュ配信機能についてもそうお待たせしないうちに提供する予定」と述べたように、ドコモ携帯ならではの機能であるiモード──はあればよいものだが、既存のドコモ携帯ユーザーはそれより常時使う「iモードメール」を重要視する声が大きい。これはBlackBerry Boldだけでなく、HTC Touchシリーズも同様に想定している。どのように機能を実装するかといった、まさに議論のさなかという前置きはあるが、例えばiモードメールをPCでも送受信できる「iモード.net」のシステムを応用し、ハイエンド層も多いと想定されるこれらスマートフォンユーザーも納得できるものに工夫するなどの手段も考えられるという。

 料金プランについても、ソフトバンクモバイルのiPhone 3Gユーザーや他社ユーザーが享受するパケット定額料金(と月額総額)と同等かそれ以上と思ってもらえるようなプランも積極的に議論しているという。「“なんだ、こんなもんか”となれば、携帯4キャリアに提供するHTC製端末の存在もあるように、かんたんに他社へ移ってしまいかねないと思います。今現在は価格や発売日、料金プランの詳細は伝えられませんが、個人ユーザー向けの施策も積極的に議論しています」(説明員)

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特集:CEATEC JAPAN 2008
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iモードメールにも対応予定——ドコモの山田社長が「BlackBerry Bold」の魅力をアピール

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