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2008年09月30日(火) 18時41分

<掘り出しニュース>夢二ストーリィ散策 小説読みながらゆかりの地巡りが人気 渋川市主催毎日新聞

 大正ロマンを代表する画家、竹久夢二(1884〜1934)を題材にしたオリジナル小説を読みながら、伊香保温泉(渋川市)や榛名湖(高崎市)など夢二ゆかりの場所を訪ねてもらう渋川市主催の観光イベント「夢二ストーリィ散策」が人気だ。市は「主人公になった気分で旅してほしい」と参加を呼び掛けている。【伊澤拓也】

 イベントは昨年に続き2回目。参加者は、いずれも温泉街のまちの駅・不如帰(ほととぎす)か夢二伊香保記念館で小説を受け取る。3カ所用意されたスタンプラリーを達成し、アンケートに答えると、伊香保温泉旅行券などのプレゼントが抽選で当たる。小説、参加費は無料。

 9月に始まり、既に360人以上が参加した。昨年を上回る勢いで、参加者からは「また来たくなる」などの声が寄せられている。

 イベントに使われているオリジナル小説「夢二のいたずら」は文庫判40ページ。安中市在住の作家、桜井フミカさんが書き下ろした。

 歴史好きの男性と仕事に忙殺される女性の若いカップルが、夢二ゆかりの伊香保・榛名を訪ねる中で、癒やされるという内容だ。

 伊香保通になってもらおうと、観光マップに載っていない、地元住民しか知らないような隠れた見どころもちりばめてある。小説のカップルと同じように各地を回ると約6時間半かかるという。

 夢二伊香保記念館の伊東美紀さんは「小説を読みながら巡れば楽しいし、帰った後に読んでも楽しめる。夢二をキーワードに、大正時代の伊香保と榛名の雰囲気を知ってもらえれば」と話している。

 イベントは11月30日まで。小説は限定1500部。問い合わせは市まちづくり課伊香保温泉グループ(0279・22・2118)へ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080930-00000020-maiall-soci