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2008年09月30日(火) 16時45分

<松坂牛>本物の証明! 販売用をDNA検査して公開 11月から毎日新聞

 三重県内の松阪、津、伊勢市と周辺の123農家などで作る松阪牛協議会(会長、下村猛・松阪市長)は11月から「松阪牛個体識別管理システム」を使って販売牛肉のDNA検査を実施する。食品の不正表示問題などが相次ぎ、消費者の不安が高まる中、システムの信頼性を証明して「松阪牛は大丈夫」とアピールすることなどが狙い。

 今回の検査は11月上旬と来年1〜2月に分けて実施する。システムを管理する三重県松阪食肉公社に保存されている検体と、店で買い求めた肉を家畜改良技術研究所(前橋市)に送って両方のDNAが一致するかを分析し、検査結果をホームページで公開する。

 管理システムは、牛の個体識別番号とともに肥育地や肥育者名、品質規格などを記入したシール(1枚40円)を食肉に添付して販売する制度。消費者はシールに印刷した数字をもとにインターネットで検索して、さらに詳細な血統や餌などのデータも見ることができる。

 松阪牛協議会加盟の肥育農家で肥育されている松阪牛は約8900頭。年間約4000頭分の肉が出荷されているが、店頭でシールを添付しているのは70%にとどまっている。シールの活用推進を図るのもDNA検査の狙いの一つという。【橋本明】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080930-00000012-maiall-soci