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2008年09月30日(火) 20時06分

ドコモ、BlackBerry新端末「Bold」を来春発売へ - 定額プランの構想もマイコミジャーナル

NTTドコモ29日、スマートフォンの新製品「BlackBerry Bold」(Research In Motion製)を発表した。発売は2008年度の第4四半期の予定。

同端末は、BlackBerryのフラッグシップモデルで、約2.7インチHVGA(480×320ドット)液晶を搭載したストレートタイプのスマートフォン。端末の正面は、光沢のある黒い塗装を施し、背面にはレザー素材を使用するなど、高級感を備えたデザインが特徴。入力装置として、液晶下部にQWERTY配列のキーボードを装備。また、端末の中央部にトラックボールを搭載。モバイルカメラは、約200万画素CMOSセンサを搭載する。

通信面では、FOMAハイスピード(HSDPA)に対応し、受信時最大3.6Mbpsの高速データ通信に対応するほか、FOMAプラスエリアもサポート。国際ローミング「WORLD WING(3G+GSM)」に対応し、世界172の国・地域でも利用できる。このほか、無線LANが使用可能で、IEEE802.11a/b/gをサポートする。

機能面では、充実したマルチメディア機能が特徴。MP3やWAV、AACなどの音声ファイルの再生に対応。iTunesと連携して楽曲やプレイリストを管理できる「BlackBerryメディアシンクアプリケーション」も利用可能だ。また、電子メールに添付された、Word/Excel/PowerPoint/PDFファイルを閲覧することができる。このほか、Bluetooth、GPS、microSDHCカードスロット(最大16GB)、USBコネクタなどを装備する。

このほか、企業向けに高度なセキュリティを提供する「ブラックベリーエンタープライズソリューション」、BlackBerry端末でISPのメールの利用やWeb閲覧が可能となる個人向けサービス「ブラックベリーインターネットサービス」が利用できる。なお今回発表したモデルはカメラ機能を搭載するが、今後法人ニーズに対応したカメラ無しモデルも提供する予定だという。

同日、都内で開催された説明会には、NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏、NTTドコモ ソリューションビジネス部長の串間和彦氏、リサーチ・イン・モーション・リミデット COOのドン・モリソン氏らが出席し、BlackBerry Boldの製品詳細および販売戦略について説明した。

NTTドコモの山田社長は、これまでのドコモのスマートフォンの展開について説明。今後も重要な分野として戦略的な取り組みを行う方針を明らかにした。具体的には、ユーザー各社のカスタマイズ要求に対応するなどソリューションサービスを充実させ、「新たな需要や2台目需要を喚起していく」という。

また、今回発表されたBlackBerry Boldについては、「BlackBerryの強みである、企業向けのセキュリティ機能に加え、音楽や動画といったエンターテイメント機能も強化されている。個人のお客様にも自信を持っておすすめできる1台」と評価。「PCの利便性を手のひらに凝縮したスマートフォン」とアピールした。また、専用コールセンターを設置するなど、充実したカスタマーサポートも提供していくという。

なお会見では、同端末の発売に合わせて、パケット定額プランを新設する予定も明らかにされた。料金体系については「多くのお客様に使って頂ける料金」(串間氏)を考えており、従来のスマートフォン向けプランより「安価になる方向で考えている」(同氏)という。

[マイコミジャーナル]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081001-00000007-myc-sci