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2008年09月30日(火) 14時00分

中国製「iPhoneそっくり製品」の素晴らしい機能WIRED VISION

Brian X. Chen

みんなが知っていることだろうが、中国には、ヒット製品の模造品を作るのが大好きな企業がたくさんある[過去記事「豪華絢爛、黄金のノキア・フェイク携帯『ブッダフォン』」では、ノキア社製携帯電話の豪華模造品を紹介している]。

米Apple社製『iPhone』のそっくり製品を販売している『Actfind.com』というサイトがあるのだが、興味深いのは、iPhoneのそっくり製品を売るのに、このサイトが本物のiPhoneの写真を使っていることだ。製品の名前からも機能説明の文章からも、模造品であることははっきりとわかるのだが。

販売価格143ドル[サイトによると142.6〜165ドルの6機種]の、振動制御式4周波数帯対応GSM携帯電話『IP001』(1枚目の写真)の機能説明には、「特別機能:振ることで曲を選んだり、モティーフ写真を選んだりできる」という意味のことが(妙な英語で)書いてある。すごい。私のiPhoneでも、振って写真が選べるといいのに。

「やりたい放題のiPhoneそっくり製品、Gearlogに集合」と題された、ガジェット紹介ブログ『Gearlog』の記事では、このIP001を見いだすとともに、ほかの模造iPhoneをいくつか紹介している。

販売価格116ドル[116.6〜132.6ドルの6機種]のSIMロック解除版振動制御式3周波数帯対応の『P168S』(2枚目の写真)も興味深い。

これは、シルバーケースの背面にスピーカーがついており、そっくり製品そのものの比較的「正確な」写真のようだ。本物のiPhoneと比較すると、「Home」ボタンが大きめで、本体も少し分厚く、長さもちょっと短いように見える。

一番面白いのはその機能紹介だ。「前の曲や次の曲を選ぶには、非常に鮮明なQVGA液晶ディスプレーを採用した3.5インチ・タッチスクリーンを振るだけ。1.3メガピクセルのデジタルカメラ搭載。『MP3』『MP4』プレーヤーとしても機能。さらに、電話機能では、デュアルSIMカードにも、SIMロック解除にも対応。今なら256MBのメモリカードを無料進呈。さあ、いまがチャンスだ!」

私もこのチャンスは逃せない! よし、買おう! ただし、購入申し込みセクションにクレジットカード番号を入力するのは、インターネットで私の社会保障番号を公開して、胸に「私はほんとのまぬけ」(I'M A FREAKING MORON)という入れ墨を刻んでからのことにしよう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080930-00000000-wvn-sci