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2008年09月29日(月) 17時25分

三浦元社長、ロス移送へ…保護請求取り下げスポーツ報知

 1981年の米ロサンゼルス銃撃事件でサイパン拘置中の元会社社長三浦和義・元社長(61)=日本では無罪確定=の弁護側は29日、サイパンを管轄する米連邦地裁に人身保護請求の取り下げを表明、地裁のマンソン判事はこれを承認した。元社長の身柄は近くロサンゼルスに移送される。

 2月の逮捕から約7か月、事件の本格審理に向けた司法手続きがロサンゼルスで始まる。元社長はこれまで逮捕の不当性を主張してきたが、連邦地裁に出廷する直前、弁護人に「今は(ロスを管轄する)カリフォルニア(州)に行く時だ」と語り、自ら移送に同意した。

 ロス郡地裁が逮捕状容疑のうち殺人の共謀容疑について有効と判断したことを受け、方針を変えたとみられる。元社長は「カリフォルニアで闘う」とも話しており、今後も釈放実現のため法廷闘争を続ける方針。

 マンソン判事は取り下げ表明を受け、サイパンの連邦地裁が人身保護請求の審理のために出していた移送の一時停止命令を解除、法的に移送の準備は整ったことになる。

 サイパンの司法当局は29日、ロサンゼルス郡地検に人身保護請求の取り下げについて報告。関係者によれば、ロス市警の捜査官らが近くサイパンに入り、移送を始める可能性が高い。

 三浦元社長は、日本からサイパンを訪問中の今年2月22日に逮捕され、拘置されている。2003年に妻一美さん=当時(28)=銃撃事件では日本で無罪が確定しているため、逮捕は不当だとして人身保護請求したが、サイパンの地裁は今月12日、請求を棄却した。(共同)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080929-OHT1T00245.htm