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2008年09月29日(月) 17時00分

イチローあと「2」本で…“張本超え”来季へ持ち越し夕刊フジ

 【シアトル=塚沢健太郎】マリナーズのイチロー外野手は28日、アスレチックス戦に1番右翼で出場し、4打数2安打で58度目のマルチ安打を記録も、張本勲氏の持つ日米通算安打記録3085本に2本届かなかった。打率はメジャー8年目で2番目に低い.310。今季213安打でレッドソックスのペドロイアと並び、3年連続5度目の最多安打を達成した。

 日本記録まであと4本として迎えた今季最終戦。1回、イチローの打球は高々と舞い上がり、右中間を突破した。二塁打で幸先のいいスタートを切ったが、2、3打席目は凡退。「日本記録保持者は私であって、イチローは日米通算の参考記録」と言い張る張本氏の持つ記録更新は来季へ持ち越しとなった。

 「(張本氏に)呪いをかけられてるのかもしれないですよね。具体的に目標として出していたから。ちょっとできなかった感じは残るよね。“張本さんとまた付き合うのかい”みたいな。お別れしたかったけど。最後まで集中させてもらったのは数字のおかげ。それには感謝しますよ」

 それでも、最後の意地だけはみせた。今季最終打席となった7回。外の直球を思いっきり腕を伸ばして当てると、打球は計ったように遊撃の前へ。54本目の内野安打で、最多安打に並び締めくくった。

 イチローは「1番になりたかったですね。僕はナンバーワンになりたい。オンリーワンになりたいとか甘いこと言ってるヤツが大嫌いなんで」と単独トップに立てなかったことには悔しさものぞかせた。

 一方、城島健司捕手は5番で出場し、3打数2安打。マリナーズは4−3で勝ち、61勝101敗。ア・リーグ最多敗で幕を閉じた。

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