記事登録
2008年09月29日(月) 14時00分

逮捕される可能性もある、危険なガジェット5選WIRED VISION

オーケー、正直に白状しよう。私も含む一部の人々は、ピクニックのバスケットに魅了されるクマのように、「危険なツール」に引きつけられる。

ちょっとしたお気に入りの要素(ハイテクのおもちゃ)に、最悪の状況(パトカーの後部座席への同乗)がミックスされるところに、厄介な魅力が生まれるのだ。

ここで5つのガジェットを紹介することで、法を破ることを容認するわけでは決してないが、それらに病的な魅力があることをわれわれは否定できない。しかし忘れないように。これらのガジェットの扱いを間違うと、手錠をかけられ犯罪歴がつく可能性がある。

1. 毎秒30発のペイントボール砲

『EMT Paintball Sentry Turret』の照準をかわすには、『空飛ぶスパゲッティ・モンスター(日本語版記事)』のパスタのように、手足がたくさんないと無理だろう。

Sentry Turretは、三脚に設置する遠隔操作のペイントボール砲で、油性のペイントボールを毎秒30発、全自動で発射できる。

ペイントボール競技のプロに一言。カナダEvolution Model Technology(EMT)社のこの製品は、見栄えはいいが狙いの定まらない『Brass Eagle』とは違う。振動緩衝の装置と回転/傾斜の機構を搭載し、周囲を正確に狙い撃つ。

逮捕の可能性

Sentry Turretが発射できるペンキの量からすると、間違いなく、暴行や治安妨害、あるいは強烈な攻撃を受けた犠牲者が主張するその他の罪に問われる恐れがある。

[過去記事「遠隔操作式ペイントボール砲塔、お値段20万円」では、より詳しい解説を行なっている。基本価格の1959ドルには、回転式砲塔1基(三脚付き)、映像送信機とワイヤレスリモコン付きCCDカラーカメラ、および充電式電池と二酸化炭素タンクの料金が含まれている]

2. レーザー利用のマーキング・システム

米Laser Photonic社の『Handheld Fiber Laser Marking System』には、意図しなかった用途が考えられうる。

この製品は移動式の高出力レーザーで、本来は金属、ガラス、石などでできた工業品の表面に図を刻み込むために作られた。カーバッテリーから電源をとることができ、マルチメディアカードに記録すれば、どんな図柄もエッチングできる。しかし……

逮捕の可能性

独創性と情熱が溢れて公共物に落書きをしてしまった場合、単なる落書き以上の罪が問われる可能性がある。州のなかには、損害が400ドルを超え、特に悪質なものや、再犯者による犯行の場合には、公共物の破壊を重罪のレベルで問う権利を留保しているところがあるのだ。

3. 回線試験用の電話機

他人の電話を聴くのに、米国家安全保障局(NSA)に勤める必要はない。かっこいい架線作業員たちが利用している回線試験用の電話機、例えば『Lil' Buttie LB110』のようなものがあれば、十分に用が足りる。

安価で入手も難しくないこのガジェットは、電話回線の盗聴機器にもなる。露出した電話線にワニ口クリップをつなぎ、ケーブルの反対側を電話機に接続する。いったんつながってしまえば、あとは通話の盗聴も録音も、ダイヤル発信さえも思いのままだ。

逮捕の可能性

意外に思うかもしれないが、回線試験用電話機の所有自体は違法ではない。ただし、誤解しないように。自分自身の電話回線の診断に使うのでなければ、違法行為として通報される。権限のない利用で捕まれば(装置を接続しただけでも逮捕される)、電話盗聴での重罪へまっしぐらで、政府に一生目をつけられる可能性もある。この点については信用してもらっていい。

(2)へ続く

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080929-00000002-wvn-sci