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2008年09月29日(月) 02時05分

過眠障害関与の遺伝子発見=個人差解析し特定−治療薬開発に期待も・東大時事通信

 突然、深い眠りに落ちる過眠障害「ナルコレプシー」の発症に関連する遺伝子を、東京大の研究チームが見つけた。ナルコレプシーは潜在的な発症者も多いとみられ、交通事故の原因になるなど社会問題化しているが、発見は治療薬の開発などに役立ちそうだ。論文は29日付の米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に掲載された。
 ナルコレプシーは、日中著しい眠気に襲われたり、全身の筋肉が脱力する発作が起きたりする病気。複数の遺伝要因とストレスなどで発症するが、詳細は分かっていない。日本には約20万人の患者がいると推定されるが「怠け病」との誤解も多く、受診者は1割程度にとどまるという。 

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