記事登録
2008年09月28日(日) 16時11分

【国交相辞任】会見一問一答(3)完「国民が教育に関心持つ機会になれば」産経新聞

 −−ご自身の選挙、地元の選挙にも影響があると思うが

 「さまざまな影響はあると思うが、有権者に必死に訴え、もう一回、勝ち上がっていきたいと思う」

 −−たとえば無所属として出るとか、そういう気持ちはないか

 「昨日、宮崎県連から宮崎一区の公認をいただいた。あくまで自民党員として戦いたい」

 −−奥様には何かいわれたか

 「『辞任はしかたないわね。でもこれが日本の教育を考えるいいきっかけになればいいわね、前向きに考えましょう』と、言ってくれた」

 −−「残念だ」という総理の言葉はどう思ったか

 「引き止めてもらいたいとは思わなかったし、総理の気持ちを考えれば、せっかく任命したのに何だ、という思いはあったと思う」

 −−自民党の仲間に賛同を得ていると思うか

 「思う」

 −−言いたいことを言いきってすっきりしたか

 「まだまだいいたいことはある。しかし、ここで潔く身を引くことが大事だと思った」

 −−国交相に就任して職員を前に、職務についての決意表明をしたばかり。その後こうなったというのは理解できないが

 「私は今でもそういう気持ちでいる。公務員、財政、政治家、すべて国民に信頼されるものでないと、日本の国政が前に進めないと思っている。私が去った後も国交省はしっかりやってくれると思う」

 −−総理の任命責任を指摘する声もあるが、それに対してどう思うか

 「私が答えられる筋ではない」

 −−国民の関心をひきたく日教組発言をされたということだが、当初、就任を打診されていたという行革担当相になっても、そういう発言をしていたのか

 「それはわからない。しかし、皆さんの質問に対し、美しいふるさと、安心、安全な国土づくりをしていかなければならないと答えているうちに、ちゃんとした日本人を育てなければならないという気持ちが、ますます強くなった」

 −−日教組に関連し、『政治的に子供をだめにして日本をだめにしようという方針で活動している』という発言があった。どういった活動を指しているのか

 「いろんな活動方針があるんですよ。いろいろみていますから、私は」

 −−日教組の活動方針は、そういう考えのもとに定められているのか

 「そうです」

 −−日教組は、組織としてだめなのか

 「組織としてだめでなく、組織内でも、一生懸命教育にがんばっている人もいる。しかし問題はごく一部。そういう人を切り離さなければならないと思っているということだ」

 −−麻生政権への影響について、万死に値するとおっしゃったが

 「身の細る思いでいる」

 −−文字通り受け取ると、議員辞職するともとれる

「そういうつもりはない。死にものぐるいで戦わなきゃならん、命がけだということ」

 −−先ほどおっしゃった激励メールとは、日教組についての部分か

 「だいたいそうだ」

 −−昨日、職を賭して日教組について発言されたが、補正予算審議の障害になったとしても、後悔はないか

 「そう思う」

 −−25日のインタビューの発言は、しなければよかったと思わないか

 「時間的にも余裕がないなかで、十分思いが伝わらなかった。残念だ」

 −−いや、むしろ日教組に関しては十分思いが伝わっている。大臣から出した話題だ。言わなければよかったと思わないか

 「複雑な思いだ」

 −−教育への強いこだわりはわかるが、ここまで混乱を招いたことを考えると、少なくとも国交相の職は受けるべきではなかったのでは

 「やっぱり、受けるべきだったと思う。こういうことになったのは残念だが」

 −−ボタンの掛け違いはどこだった

 「どうだったんでしょうかねえ」

 −−行政の空白を招いたことについては

 「来年度予算について財務省と折衝しているし、観光庁も10月1日の発足にむけ人事構想その他を進めている。国土交通行政にそれほど空白ができるとは思っていない」

 −−日教組の関係者と多忙を理由に会わなかった。なぜか

 「国交省内ではまずいと思った。管轄外だから。日教組発言は、国民が教育に関心を持ついい機会になればいいと思っている。教育の問題、子供の未来に国民が関心をもっていただくきっかけになればいいと思う」

 −−自分の選挙ではいい結果がでるか?

 「自分の選挙のことは考えていない。これから考えなければいけない」

 −−発言は、自分の選挙を考えて繰り返したのでは

 「まったく違う。国交相であれば、半分、当選確実だったと思っている」

 −−後任の国交相には、どう引き継ぎをするのか

 「引き継ぐほどのものがないのが残念。しかし、国交行政に関する私の熱意だけは、最低限、引き継いでいきたいと思う」

【関連記事】
中山国交相が辞任 自民、総選挙戦略に打撃
国交相辞任会見(1)「身がひきちぎられる思い」
国交相辞任会見(2)「職を賭しても子供を大事に」
日教組発言は「確信的」 「仕方ないわね」と妻が“苦言”
失言? 穏当? 中山国交相の発言を分析

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080928-00000531-san-pol