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2008年09月28日(日) 00時07分

民主、京都で衆院選候補2人を発表、郵政選挙逆手の「刺客戦術」産経新聞

 「地域で育てられた2人だ。京都の6つの全小選挙区で、全員当選を目標にしたい」。27日夕、京都市内のホテルで開かれた記者会見の席上で、民主党の小沢一郎代表はこう気勢を上げた。


 小沢代表は会見で、伊吹文明前財務相の京都1区と、谷垣禎一前国土交通相の同5区における次期衆院選の公認内定者を発表。1区には地元ラジオでパーソナリティーを務めたこともある元タレントで大学非常勤講師の平智之氏(49)を、5区には松下政経塾生で環境問題に取り組む市民団体代表、小原舞氏(34)を擁立した。


 閣僚などとして永田町で活躍する伊吹、谷垣両氏だが、民主党は「古い自民党政治の象徴」と批判。タレント時代に中高年から人気を集めた平氏と若い小原氏に、民主党京都府連の山井和則会長は「(伊吹、谷垣両氏と)良いコントラストだ」と対決構図の明快さをアピールした。


 平、小原両氏と並んだ小沢代表も「本当にいい候補者を探してくれた」とにんまり。2人はともに地元出身者で「(地方の実情を)身近に見て、感じて国政に反映する。それが国会議員のありようだと思う」と満足感をにじませた。


 民主党は、閣僚や党の要職を歴任した自民党の大物現職の地元選挙区に、“刺客”候補を続々と送り込んでいる。


 塩崎恭久元官房長官の愛媛1区には、地元で知名度の高い元アナウンサーの永江孝子氏を投入。古賀誠・自民党選対委員長の福岡7区では、古賀氏の元秘書で同県八女市長の野田国義氏を擁立する。長崎2区では久間章生元防衛相に、薬害肝炎九州原告団代表の福田衣里子氏をぶつけて真っ向勝負を挑む構えだ。


 当の小沢一郎代表も、現時点で地元・岩手4区の公認候補に決定しておらず、鳩山由紀夫幹事長は、公明党・太田昭宏代表の東京12区などへの国替えを示唆。小沢氏自らが“大物刺客”となる可能性もある。


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