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2008年09月28日(日) 00時11分

中山国交相、28日辞任=就任から5日、問題発言で引責−麻生政権に打撃時事通信

 中山成彬国土交通相は27日、成田空港建設や日教組などをめぐる一連の問題発言の責任を取り、辞任する意向を固めた。政府・与党内でも、麻生太郎首相の29日の所信表明演説など国会論戦が本格化するのを前に、辞任を求める圧力が強まっていた。国交相は27日夜、羽田空港で記者団に対し「自分の出処進退は自分で決める」と述べた。国交相は28日午前、首相に辞表を提出する。
 国交相に「けじめ」を付けさせることで、政府・与党は事態を沈静化させたい考え。だが、24日の内閣発足から5日目の閣僚辞任となり、野党が首相の任命責任を追及するのは必至。麻生政権にとって大きな打撃となり、首相の解散戦略にも影響を与える可能性がある。
 自民党内では、中山国交相の後任は置かず、河村建夫官房長官が兼務する案が浮上している。
 国交相は、地元の宮崎市で27日午前開かれた自民党の会合で「日本の教育のがんは日教組」などと日教組批判を繰り返し、会合後も記者団に「(日教組に関する発言は)撤回しない。日教組をぶっ壊すために火の玉になる」と強調。自らの進退については「(大臣に)しがみ付くつもりはないが、推移を見守りたい」と語った。 

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