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2008年09月28日(日) 08時02分

小泉元首相、地元で引退あいさつ 次男・進次郎氏が出馬宣言スポーツ報知

 今期限りでの政界引退を表明していた自民党の小泉純一郎元首相(66)が27日、選挙区の神奈川県横須賀市などで講演会を開き、支援者らに引退することを正式に伝え、後継者の次男・進次郎氏(27)をお披露目した。進次郎氏は次期衆院選で神奈川11区からの出馬を表明した。

 小泉氏は講演の終盤「ちょっと申し上げにくいんですけど…」とにやけながら演壇の脇にいた進次郎氏に視線を向けた。「親バカと言われるでしょうが、私の27歳の時よりしっかりしている」と後継者を紹介。「私は『変人』と言われましたが、普通の親でしょ?」と聴衆の笑いを誘った。

 小泉氏は「『政治家になれ』とはひと言も言ったことはない。(長男でタレントの)孝太郎にもしたことはない」と明かした。だが、進次郎氏が関東学院大卒業後に米コロンビア大大学院留学、米シンクタンク勤務を経たため「少しは政治に興味があるのかと思い『政治家になる気があるのか』」と真意を聞いたところ、政治家志望の思いを明かされたという。

 父と同じ27歳で政界挑戦に打って出る進次郎氏は「この国のために自分は一体何ができるかを考え、出した答えは政治家の道でした」と緊張の面持ちで出馬を宣言。会場からは「進次郎、頑張れ!」の声も上がる中、「何かこいつはやってくれそうだと期待が持てるような政治家になれるよう努力する」とキッパリ。初々しく語る様子に父のような演説のうまさはまだないが、支援者に協力を求めた。

 ◆首相在任期間で能力使い切った ○…横須賀市の講演会会場には約1000人の支援者が詰め掛けた。小泉氏は引退について「客観的に自分が見れるか、引き際を考えていた」と福田康夫前首相の退任会見での言葉を引用するなど小泉節は健在。引退理由は「個人の能力は5年5か月の首相在任で使い切った」とし、今後について「できるだけ控え目に、現役の皆さんの邪魔をしないように政治活動を続けたい」と語った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080928-00000066-sph-soci