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2008年09月28日(日) 08時00分

【Re:社会部】便利さと引き換えに産経新聞

 少し残念なことがありました。自宅前に広がる公園の樹木が伐採され、駐車場になるというのです。私の自宅は横浜市内のいわゆる「団地」で、大阪に転勤していた2年前、不在中に管理組合が総会を開き、賛成多数で駐車場化が決まったようです。

 確かに近隣は駐車場が少なく、私も自家用車を徒歩10分ほど離れた月決めに止めています。近くに駐車場ができるのは、ある意味“朗報”ですが、緑が減るのはなんとも忍びない思いです。

 植え込みには古いケヤキの木もあり、鳥は集まるし、夏場はセミがうるさいぐらい。いまの季節はスズムシやコオロギの鳴き声も聞こえます。そうした環境が崩されるのは、たとえ便利になるからといって素直に喜べません。

 アスファルト舗装でヒートアイランド化が進み、気温上昇は免れないでしょうし、エアコン使用で消費電力が増え、地球温暖化に“貢献”してしまうなんて事態にもなりかねません。

 都心部ではビルの屋上緑化を進めるなど、決して安くはない維持費を払ってまで、環境改善に努める動きもあるなか、「時代遅れ」という言葉さえ頭に浮かびます。

 こつこつと反対しようかとも思うのですが、すでに設計図面まで完成しています。「便利さと引き換えに」といってしまえば、それまでですが、なんとももどかしい気がします。(鉄)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080928-00000043-san-soci