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2008年09月27日(土) 16時46分

ネットで子育て支援 SNS「みかん」利用(和歌山)紀伊民報

 大学教員や子育て支援団体などによる紀伊の国子育てコミュニティ実行委員会(松本千賀子代表)は10月から、紀伊民報が運営している地域コミュニティーサイト「みかん」を利用して、子育て支援事業を始める。
 文部科学省の「地域SNSを活用した家庭教育支援に係る調査研究事業」の指定を受けた。同事業の指定団体は全国で18ある。
 紀伊の国子育てコミュニティ実行委員会は「みかん」内に子育て支援のためのコミュニティー「そらまめちゃん」を、8月から試験的に開設。33人が参加し、子育て用品の「譲ります・譲ってください」や母親の仕事と家事、育児の両立の悩み、子どもの虫さされ対策など、身近な悩みの相談や情報交換などをしている。和歌山大学教育学部の米沢好史教授や地元の小児科医師、看護師、元保育士なども参加しており、専門的な相談にも応じていく。
 今後はインターネット上での交流だけにとどまらず、実際に会員が集まって「ママ友」「パパ友」づくりの場にしたり、交流を広げたりする予定。10月5日には、初めてのイベント「ガレージセール&ママパパの集い」を、田辺市新庄町のビッグ・ユーで開く。
 松本代表は「周囲に相談相手がおらず、孤立しているお母さんやお父さんたちの交流の場にしてもらえたら。『みかん』はあくまで入り口。これをきっかけに実際の交流会などで人のつながりを生み出したい」と話している。
 「みかん」はソーシャルネットワークサービス(SNS)の一つで、登録(無料)が必要な会員制サイト。
 9月26日現在、約1100人の会員が利用し、1日に約100本の日記と、日記に対するコメント約1200本が書き込まれている。また、「子育て支援」や「釣り」などテーマ別のコミュニティーが約200あり、情報交換の場として利用されている。
 「そらまめちゃん」を利用するには「みかん」のトップページ(http://mican.kiilife.jp/)から登録が必要。パソコン、携帯電話ともアドレスは同じ。紀伊民報のニュースサイト「アガラ」や生活情報サイト「キーライフ」からもリンクしている。携帯電話は、QRコードからもアクセスできる。
 問い合わせは、NPO「Com子育て環境デザインルーム」内、紀伊の国子育てコミュニティ実行委員会事務局(0739・26・1609)へ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080927-00000008-agara-l30