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2008年09月27日(土) 22時42分

中山国交相、28日辞任=問題発言で引責−麻生政権にダメージ時事通信

 中山成彬国土交通相は27日、成田空港建設や日教組などをめぐる一連の問題発言の責任を取って辞任する意向を固めた。政府・与党内でも、麻生太郎首相の29日の所信表明演説など国会論戦が本格化するのを前に、国交相の辞任を求める圧力が強まった。国交相は同日夜、羽田空港で記者団に対し「自分の出処進退は自分で決める」と述べた。国交相は28日午前、首相官邸で河村建夫官房長官と会い、辞表を提出する見通しだ。
 国交相に「けじめ」をつけさせることで、政府・与党は事態を沈静化させたい考えだが、野党側は首相の任命責任も追及する方針。政権発足直後の閣僚辞任は、首相の解散戦略にも影響を与える可能性がある。
 国交相は、地元の宮崎市で27日午前開かれた自民党の会合で「日本の教育のがんは日教組」などと日教組批判を繰り返し、会合後も記者団に「(日教組に関する発言は)撤回しない。日教組をぶっ壊すために火の玉になる」と強調。自らの進退については「(大臣に)しがみ付くつもりはないが、推移を見守りたい」と語った。
 国交相が27日も問題発言を続けたことを受け、政府・与党内では国交相の更迭で事態収拾を図るしかないとの声が強まった。自民党幹部は同日、「早期幕引きが必要だ。自分から辞めるのではないか」と述べ、政府筋も「28日に辞任する流れだ」と語った。参院幹部も「党がもたない。予算委員会の審議に入れば、一発で民主党から問責決議案を出される」と指摘した。 

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