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2008年09月27日(土) 22時15分

麻生首相、事態拡大にも沈黙=任命責任問う声も時事通信

 中山成彬国土交通相が問題発言を連発し、辞任に追い込まれた中で、麻生太郎首相は27日、今後の対応について一切発言せず、沈黙を貫いた。自民、民主両党が雌雄を決する次期衆院選を目前に控え、「失言閣僚」を放置して事態を拡大させたことで、任命権者としての首相の責任が問われることは間違いない。
 首相は同日未明、国連総会での演説のため訪問していた米ニューヨークから帰国。午後には首相官邸に入り、29日に行う所信表明演説の勉強会に臨んだ。この後官邸を出る際、発言の受け止めや進退の取り扱いについて、記者団が質問したが、首相は無言のまま車に乗り込んだ。
 勉強会に同席した河村建夫官房長官によると、国交相の発言について、首相は困惑したように「うーん」とうなるばかりだったという。 

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