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2008年09月27日(土) 17時00分

イチロー“わがまま”か? 暴行未遂事件で論争に夕刊フジ

 8年連続200本安打を達成し、得点も100に近づいたマリナーズのイチロー外野手。だが、地元シアトル・タイムズ紙が書いた“イチローへの暴行未遂事件”の記事をきっかけに、イチローはわがままかという論争が全米に広がってきた。

 記事は「マリナーズ再建」という特集の第2弾として25日掲載されたもの。

 チームメートの一部がイチローのプレースタイルは自己中心的でわがままだと断罪。「イチローを殴ってやる、といきまく選手がいて、その動きを察知したジョン・マクラーレン前監督らが制止した」という内容だ。

 今季のマリナーズはすでに101敗を喫してクラブハウスの雰囲気は重苦しいが、「イチローはチームの勝利より自分の成績を優先している。クラブハウス内に彼を嫌う選手がこんなにいるとは思わなかった」と同紙。

 この記事をきっかけにクラブハウス内は「誰が密告したんだ」と騒然となった。

 ジム・リグルマン監督代行は、そうした事実はないとした上で「チームの調子が悪いときは、誰かに責任をかぶせたくなるものだが、イチローの試合に臨む姿勢を知っていれば、そんなことは言えないはずだ」と言い切った。

 クローザーのJ・J・プッツも、「もし話した人間が選手なら問題だ。人はそれぞれ違った意見を持っているものだが、それを新聞を通して言うなんて卑怯だ」と怒りを爆発させた。

 このニュースは全米に広がり、スポーツ専門テレビ「ESPN」は「マリナーズの選手がイチローをノックアウトしようと脅した」との見出しまで掲げた。

 記事を書いたジェフ・ベーカー記者は、ブログで、「情報も提供者も信頼できる」とし、「情報をくれたのは、むしろイチロー寄りの人間だ」としている。

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