2008年09月27日(土) 18時57分

＜掘り出しニュース＞手塚治虫さんの直筆絵はがき、神戸常磐大特任教授・田中さんが寄贈（毎日新聞）

　【兵庫】神戸常磐大（神戸市長田区）の特任教授を務める長田区の田中荘介さん（７２）が２６日、漫画家の故・手塚治虫さん直筆のはがき５枚を宝塚市立手塚治虫記念館（同市武庫川町）に寄贈した。１９４９〜５０年、中学生だった田中さんが送ったファンレターへの返信で、田中さんは「私の宝物ではありますが、自分だけではなく多くの人に見てもらいたい」と話した。【中里顕】

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　はがきにはペン書きのさし絵がついており、「メトロポリスは印刷屋のミスで予想外の拙劣な上がりとなり気をくさらしています」といった記述のほか、「野球ものも考えていますが、近頃（ごろ）の阪神の不振に聊（いささ）かくさっているので書く気がありません」と、当時から阪神タイガースファンだったことをうかがわせる記述も。　

　同館の岩崎利昭館長は「手塚さんがファンを大事にしていたことがよくわかる。当時は作品を多く出しており、漫画家として認められ始めたころ。大変貴重な資料」と話していた。同館ははがきを詳しく調べる予定で、その後、一般公開も検討するとしている。

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