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2008年09月26日(金) 12時18分

「単一民族」発言の中山国交相が陳謝、民主党が罷免要求へ読売新聞

 中山国土交通相は26日午前の閣議後の記者会見で、25日の報道各社とのインタビューで成田空港拡張への反対を「ごね得」などとした自らの発言について、「国民のみなさまにご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っている」と謝罪した。

 国交相は「(国交省の)中に入って仕事をするのは初めてで(経緯が)よくわからない点もあった」と釈明。「日本は単一民族」と述べたことでは、「アイヌの人々が独自の宗教、文化を持った民族であることは認識している」と語った。

 これに対し、民主党の鳩山幹事長は26日午前、国交相の辞職を求める考えを明らかにした。鳩山氏は東京都内で記者団に、「大変失礼な、歴史を知らない発言だ。麻生首相の任命責任はきわめて大きい。野党共闘して首相に罷免を、(国交相に)辞職を要求する」と述べた。

 一方、公明党の漆原良夫国会対策委員長は26日朝の与党の幹事長、政調会長らの会談で、「閣僚としてふさわしくない発言だ」と述べた。これを受け、自民党の大島理森国対委員長は河村官房長官に電話し、「閣僚は国民に誤解を与えないように発言してもらいたい」と申し入れた。河村長官はこの後の閣僚懇談会で全閣僚に対し、「記者会見などでは国民に誤解を与えることのないようにしてほしい」と注意した。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080926-OYT1T00324.htm