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2008年09月26日(金) 14時23分

食品業界は戦々恐々 メラミン 検査結果で消費意欲悪化も産経新聞

 丸大食品(大阪府高槻市)は24日夜、有害物質メラミン混入の恐れがあるとして自主回収した菓子のうち、業務用の「クリームパンダ」から、メラミンは検出されなかったと発表した。

 しかし、食品業界は26日に判明するスーパーなど販売された一般用5商品と、中国で製造された原材料の牛乳の検査結果に注目している。この検査でメラミンが検出されれば、消費者の「中国離れ」が加速し、消費意欲の落ち込みに追い打ちをかけるとみるからだ。

 大手百貨店関係者は、一般向け商品にメラミン混入が判明すれば「食に対する消費者の目は一層厳しくなり、疑わしい商品は手に取らなくなる」と警戒する。

 食品メーカーの広報担当者も「26日の検査結果がすべてシロでも、中国製食品への消費者の不信感は想像以上に根強い。ましてクロなら、日本人の中国製食品離れは決定的になるだろう」と指摘する。

 別の食品メーカー関係者は「トレーサビリティー(生産履歴)が分からないと安全とはいえない」とする一方で「(消費者が)あらゆる物質の検査を求めるのは冷静さを欠いている」と本音も漏らした。

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