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2008年09月25日(木) 00時00分

ALSOKがPC警備新事業読売新聞


ALSOKの情報警備監視センター(イメージ)

 警備会社最大手の綜合警備保障(ALSOK)が、24時間365日、企業内などからの情報漏えいを見張るサービス「PC監視」を開始した。

 契約先企業のPC操作履歴を監視センターで収集・分析することで、データの持ち出しや外部への送信等の情報漏えいを遠隔監視し、依頼主に知らせるというものだ。

 具体的な監視項目には(1)PC電源のオン/オフから、実行されたすべてのソフトウエアの利用状況(2)印刷したファイル名やその枚数(3)USBメモリーなどの外部記憶媒体へコピーしたファイル名やファイルサイズ(4)メールソフトの利用状況やメールに添付されたファイル名(5)アクセスしたサイトの状況(6)ウィニーなどP2P(コンピューター相互間)ソフトの利用状況などがある。

 例えば従業員が、重要ファイルである「顧客一覧」などを不正に社外へメールしたり、USBメモリーにコピーした場合には、即、警報を出す。同社では、企業がこうしたサービスを導入することによって、取引先企業や業務委託元との信頼が強化されるとともに、印刷コストの軽減、社員の配置など業務効率の改善にも役立つとしている。

 販売対象先としては、法人や官公庁、自治体、情報システム販売会社などを想定。サービス料金は、PC1台当たりのシステム初期導入費が1785円 、年間のサービス料金は1台につき1万7325円となっている。サービス対象エリアは、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県からスタートし、順次拡大していく予定。

 警備サービスといえばこれまで、「ヒト・モノ・カネ」を守るのが基本事業だったが、今後は、今回構築した監視センターを活用して、PCだけでなくネットワーク経由の監視や、従来の物理的セキュリティーと連携、ITセキュリティー技術を取り込んだサービスも展開していくという。(2008年8月24日発売「YOMIURI PC」2008年10月号から)

http://www.yomiuri.co.jp/net/frompc/20080925nt06.htm