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2008年09月25日(木) 19時34分

コーラは添加物の宝庫、CM「保存料も人工香料も、一切使っていません」の実態MyNewsJapan

 地下鉄で目にしたコカ・コーラの広告「1886年の誕生以来、保存料も人工香料も、一切使っていません。いままでも、ずっとこの先も。」。なぜ、今頃、こんな広告を出したのかが気になった。

 コンビニで「コカ・コーラ」「コカ・コーラ ゼロ」「ノーカロリー コカ・コーラ プラスビタミン」を買ってきて原材料をMyNewsJapanで作成した添加物の危険度判定方法でチェックしてみたところ、カラメル色素や安息香酸Naなど危険度ポイントが高い添加物が含まれていた(以下の数字は、危険度ポイント)。

■コカ・コーラ
【原材料名】糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン
【添加物チェック】カラメル色素=3、酸味料=2、香料=2、カフェイン=0

■コカ・コーラ ゼロ
【原材料名】カラメル色素、酸味料、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)、香料、保存料(安息香酸Na)、カフェイン
【添加物チェック】香料=2、カラメル色素=3、酸味料=2、甘味料(スクラロース=2、アセスルファムK=2、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物=3)、保存料(安息香酸Na)=4、カフェイン=0

■ノーカロリー コカ・コーラ プラスビタミン
【原材料名】香料、カラメル色素、酸味料、ビタミンC、甘味料(アスパルテームL-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロース)、カフェイン
【添加物チェック】香料=2、カラメル色素=3、酸味料=2、甘味料(スクラロース=2、アセスルファムK=2、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物=3)、カフェイン=0

 相変わらずコーラは添加物の宝庫だ。

 地下鉄で見かけた広告はあくまで商品名が「コカ・コーラ」だけのものらしいとわかったが、紛らわしいので、お客様相談室0120−308509(サワヤカコーク)に聞いてみたところ、やはり「赤いラベルのコカ・コーラを指したものになります」という回答だった。

 その香料は天然かと聞くと、「コカ・コーラで使用している香料は、天然香料になります」と言う。では、その成分は何かと聞くと「申し訳ございません。製品の特性に関わる部分になりますので、詳しいことは、ご案内は差し上げていないものとなります」とのこと。

 カラメル色素は、とうもろこしからつくられていて天然だという。原料がコーンだと聞けば天然をイメージするが、カラメル色素は熱処理する際に亜硫酸化合物やアンモニウム化合物が加えられるかで「カラメル1」〜「カラメル4」に分類され、カラメル色素だけではいずれであるかはわからない。カラメル色素は、ラットの実験から危険性が指摘されている食品添加物だ。

 そのカラメル色素の詳細も「独特のものになり、製品特性に関わる部分」と教えてくれなかった。

 天然だと自慢げに語るくせに、「ノーカロリー  コカ・コーラ プラスビタミン」の香料については「天然か合成か人工かなども含めまして、お答えはしていないものになります」と返された。

 いまやいろんな飲み物が次から次へと販売され、コカ・コーラは焦っているのかとさえ感じた。CMリテラシー(CMを読み解く力)の典型的な広告だと思った。

 味のほうはといえば、「コカ・コーラ」はまだなんとか飲めたが、グレープフルーツの香りだという「ノーカロリー コカ・コーラ プラスビタミン」は薬っぽい味で、二度と思い出したくない味だった。サワヤカコークなんてほど遠い。

(山中登志子)


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