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2008年09月25日(木) 00時00分

麻生首相 記者会見の要旨読売新聞

 【冒頭発言】景気への不安、生活への不満、政治への不信という危機にあることを厳しく受け止めている。日本を明るく強い国にすることが私の使命だ。全閣僚に次の点を指示したい。国民本位の政策を進める。官僚を使いこなす。省益でなく国益に専念する。

 【衆院解散】2008年度補正予算案をぜひ審議してもらいたいが、参院で(審議を)実行してもらえるかどうか、疑問を持っている。衆院解散・総選挙の時期は、(野党が)審議に応じるか勘案して考える。

 【新テロ対策特別措置法改正案】テロと戦うことは国際社会の一員として当然の責務で、(海上自衛隊によるインド洋での給油活動は)日本に一番期待されている部門だ。ぜひ継続しなければならない。(衆院の再可決のため)3分の2を使うかは、民主党の対応をみて決める。

 【財金分離】世界中が金融危機と言われる状況にある。財務相会議の時、金融は関係していないという財務相は、他の国にはいない。この危機が起きたときから(財務相と金融相は)兼務すべきだと思っていた。

 【基礎的財政収支】11年度までに黒字化する前提条件は経済成長率が少なくとも3%。条件が大幅に狂っていることを無視できない。今すぐ修正の閣議決定をするつもりはない。

 【野党との協議】衆参両院がねじれた状況で、政党間協議や党首討論はものすごく必要で、ぜひ、訴えていく。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080924-4471734/20080925_02.htm