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2008年09月25日(木) 02時07分

「文教族のお友達内閣」総裁選圧勝の論功行賞も読売新聞

 麻生内閣は、首相と親しい「文教族」が多いのが特徴だ。「文教族のお友達内閣」(古賀派ベテラン)との指摘も出ている。

 内閣の要の河村官房長官をはじめ、中山国土交通相、鳩山総務相、中曽根外相、与謝野経済財政相の5人が文相、文部科学相の経験者だ。初入閣組でも、塩谷文科相は文科副大臣、小渕少子化相は文科政務官を経験している。首相自身も文部政務次官や党文教部会長も務めた文教族の実力者。組閣では、文教族の大物、森元首相の意向も尊重した。

 総裁選の論功行賞の色合いも濃い。

 鳩山氏や甘利行政改革相、中川財務相、浜田防衛相の4人は総裁選の推薦人で、党内には「自分に近い仲間を集めて『お友達内閣』とやゆされた安倍内閣に似ている」との見方もある。

 一方、舛添氏再任は「猟官運動が奏功した」(参院幹部)と見る向きもある。自民、公明両党が23日に合意した後期高齢者医療制度の見直しは、麻生氏周辺が検討していた所信表明演説の「目玉」だったが、舛添氏が早々と19日にこの方針を示し、「手柄を先取りした」との不満も漏れる。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080924-4471734/news/20080924-OYT1T00816.htm