記事登録
2008年09月25日(木) 01時59分

麻生内閣、景気優先・選挙シフト 盟友、論功重視東京新聞

 自民党の麻生太郎総裁(68)は24日午後、衆院の首相指名選挙で第92代首相に選出され、同日夜に皇居で行われる任命式・認証式を経て自民、公明両党連立の麻生内閣が発足した。

 麻生首相は官邸での就任記者会見で「日本を明るく強い国にするのがわたしの使命。経験のすべてを尽くして難題に立ち向かう」と決意表明。通常は官房長官が行う閣僚名簿発表を自ら行った。

 首相は11月上旬にも想定する次期衆院選をにらみ、積極財政派の中川昭一元政調会長(55)を財務相に起用、金融担当相も兼務させ、財政と金融の一体的運営で景気回復に全力を挙げる姿勢を前面に打ち出した。

 また戦後最年少閣僚となる小渕優子衆院議員(34)を少子化担当相、総裁選で知名度を上げた石破茂元防衛相(51)を農相に起用、与謝野馨経済財政担当相(70)を再任するなど、選挙を意識したシフトを敷いた。

 官房長官の河村建夫元文科相(65)ら首相と同じ文教関係議員と、中川氏ら総裁選の中核をになった麻生陣営幹部が多く、盟友と論功を重視した色彩も強い。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008092401000580.html?ref=rank