記事登録
2008年09月25日(木) 23時08分

中山国交相 成田問題「ごね得」 日教組批判も毎日新聞

 中山成彬国土交通相は25日午後、国交省内で行った報道各社のインタビューの中で、成田空港の拡張が進まなかった原因について「(地元住民の)ごね得」「戦後教育が悪かった」と述べるなど、突出発言を繰り返した。夜になって「誤解を招く表現だった」としていずれも撤回したが、関係者の批判を招きそうだ。

【写真特集】政治闘争の最前線だった 成田空港30年

 中山国交相は、所管する成田空港の整備についての質問に「かつて1車線(滑走路1本)がずうっと続いて日本は情けないなあと(思った)。ごね得というか、戦後教育が悪かった」「公のためにはある程度は自分を犠牲にしてでもというのがなくて、なかなか空港拡張もできなかった」と答えた。

 国交省の無駄遣いをめぐるやりとりの中では、「ついでに言えば、大分県の教育委員会の体たらくなんて、日教組ですよ。日教組の子供なんて成績が悪くても先生になるのですよ。だから大分県の学力は低いんだよ」と述べた。自らが文科相だった時に全国学力テストを提唱した理由について「日教組の強いところは学力が低いのではないかと思ったから。現にそうだよ」と続けた。

 さらに、観光行政の課題に関する問いに「日本は『単一民族』といいますか、世界とのあれがないものですから、内向きになりがち」と答えた。【位川一郎】

【関連ニュース】
【写真特集】世界最大の旅客機 A380成田に舞い降りる
【写真特集】さよなら「鶴丸」マーク 日航機から消える
国交省:国際航空運賃の決定方式見直しも 懇談会を設置
国交省:公共事業費19%増要求

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080925-00000020-maip-pol